詩と音楽で旅する世界の国々 vol.8
イギリス・アイルランドプログラムでした。
ヘンデルの経歴とか、イギリスとアイルランドの歴史とか、アイルランドの民族のこととか…
深く勉強したいことがたくさんたくさん出てきてしまって、時間がいくらあっても足りない!
MCでは上手にまとめられなかったのですが、「ロンドンデリーの歌」別名「ダニーボーイ」について。
このメロディには、何種類かの歌詞があるのですが、中でも私が特に感動するのは、「ダニーボーイ」というタイトルで書かれた歌詞。
戦争に赴く息子へ向けて歌っているという解釈をされています(冒頭に出てくるバグパイプの音は、兵の徴収を合図とされている)
バグパイプの音が呼んでいる
夏は過ぎ、薔薇は全て枯れてしまった
あなたは行かなければならない
私はさよならを言わなくては
でも、どうか戻ってきてね
夏の草原の中を
あるいは、谷が真っ白な雪で覆われる頃でもいい
私はここで待っている
O,Danny boy
I love you so
2番まで読むと、この、待っている、という思いは、
「たとえ私が死んでしまったとしても、ここに眠ってあなたの帰りを待っている」という非常に重いものであることが分かります。
訳は適当で、しかも端折っています。。。悪しからず。
アイルランド民謡は、イギリス民謡と間違えられやすいのですが、アイルランドの音楽とイギリスの音楽とは、かなりアイデンティティが異なります。おそらく、その土地の民族がもともと持っている言語の質が大きく違うのだと思います。扱っている言語の違いは、音楽にかなりの影響を与えていると私は思っています。
池田緋沙子